皆様こんにちは。ヨーテボリ日本人補習校の広報担当マーケです。
今回は、在校生の保護者の方にインタビューを行いました。
家庭でどのように日本語教育をされているのか、また、どんな悩みや困りごとがあるのか、成功体験や失敗談まで赤裸々に語っていただきました。
同じような悩みを抱える海外在住の方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
インタビュアー:広報担当マーケ
回答者:在校生保護者(お子さんは高学年と低学年)
こんにちは〜!
こんにちは〜。今日はお忙しい中ありがとうございます。さっそくですが、いろいろお話を聞かせてください。
はい、よろしくお願いいたします。
家族構成を教えてください。
はい、日本人の私、スウェーデン人で日本語が話せない夫、そして高学年と低学年の子ども2人の4人家族です。
普段の会話は、どの言語でされていますか?
夫とはスウェーデン語、私と子どもたちの間は完全に日本語です。4人で話すときは基本的にスウェーデン語になります。夕食のときなど、家族全体ではスウェーデン語を使うようにしていますが、つい夫がいても子どもと話すときに日本語になってしまうことがあります。そのときは、後からスウェーデン語で言い直したり、子ども①がスウェーデン語で補足してくれることもあります。
親戚の集まりや他のスウェーデン人がいるときはどうですか?
そのときは完全にスウェーデン語です。日本語を使うのは、基本的に私と子どもたちだけですね。
なぜそうしているんでしょうか?
やはり、その場に日本語がわからない人がいると、会話が分断されたように感じられてしまうんですよね。逆に自分たちが孤立してしまうのでは、という思いもあって。
確かに、雰囲気って大事ですよね。
そうなんです。だから、夫が家にいて私が子どもを注意する場面なども、スウェーデン語で話すようにしています。そうしないと、夫に内容が伝わらないし、私が注意したのにまた夫からも同じことを言われる…となると、子どもたちも納得しにくいと思うので。
なるほど、情報共有という意味でも大切ですね。
家庭での日本語学習は、どのように取り組んでいますか?
現地の学校に通っているので、補習校の宿題は週の初めか週末にある程度片付けて、音読と漢字の練習は毎日続けるようにしています。
毎日ですか?すごいですね。
いや、時間はほんの少しですよ。でも、私自身もスウェーデン語や英語を勉強していて思うのは、語学の習得ってアウトプット量が全てだということです。一日やったから急に上達するものでもないし、逆にちょっとサボったからといって劇的に落ちるわけでもない。筋トレと同じで、毎日コツコツ続けることが一番大切なんだと思います。
でも、お子さんたちは嫌がったりしませんか?
毎日バトルです(笑)。特に子ども①が低学年の頃は本当に大変でした。でも今は、子ども②が子ども①の姿を見ているので、自分もやらなきゃいけないとわかっているみたいです(笑)。
子ども①が変わったきっかけって何かあったんですか?
特別なきっかけはないんですが、子ども自身の成長だと思います。あと、日本に毎年帰国していて、年の近い従妹がいるんです。その子とちゃんと会話したい、負けたくないって気持ちがあるみたいで、それがモチベーションになっているんじゃないかなと思います。
保護者の方自身にも、心の変化があったとおっしゃってましたよね?
はい。これはあくまで私の考えですが、海外にいると日本語話者が私だけになってしまうので、日本と同じレベルを子どもに求めるのは無理があるんですよね。でも、それは「諦め」ではなくて、「小学校卒業までは本気で取り組む」と決めたんです。
それ以降はお子さんの意思に任せる、と。
そうです。それまではどれだけ嫌がっても、絶対にやめないと決めました。子どもって、今しか見ていないですから。勉強より遊びたい、ゲームしたい、で終わってしまう。でも、10年後・20年後に「あの時やっておけばよかった」と後悔してほしくない。
実際、私の職場にも日本人とのハーフの方がいて、日本語は少し話せるけど読んだり書いたりはできない。親に「なんで教えてくれなかったの」と言ってると聞いたことがあります。
子どもにとっては理解が難しい部分ですよね…。
最後に、同じような環境の方へのアドバイスがあればお願いします。
まだ私も真っ最中なので偉そうなことは言えませんが、パートナーとしっかり話すことが大切だと思います。最終的に動くのは自分でも、パートナーの理解とサポートがないと本当に厳しいので。
本日はありがとうございました!
ありがとうございました。
編集後記
いかがでしたか?
家庭での日本語教育に正解はありませんが、リアルな声からヒントを得られることは多いはず。今まさに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
このブログでは、今後も保護者の皆さまのリアルな声をお届けしていきます。
インタビューにご協力いただける方も随時募集中です!
ではまた!




